3. 乳児期の便秘

 赤ちゃんの便は黄色顆粒便といわれるように、ベターっとした黄色部分に白いつぶつぶが混ざった便形状をしていることが多いです。離乳食開始とともに、便性・色・量・回数は変化し、トイレットトレーニングを開始する2歳ごろまでにいわゆる“うんち”になっていきます。
 便性変化の大きい乳児では、食事内容の変化時期に便秘を発症します。母乳から人工乳(ミルク)への移行時期や、離乳食開始時期などです。離乳食開始前の便秘では、便はねっとりとした灰緑色便となります。離乳食開始後の便秘では、月齢不相応に硬い便がみられるようになり、オムツからコロンと剥がせるようなお饅頭便となります。これらの便がみられたら、写メを撮ってご相談ください。
 なお新生児や乳児期早期は、ヒルシュスプルング病との鑑別が重要になります。ヒルシュスプルング病は小児外科の病気で、多くは生後数日以内にみつかりますが、なかには新生児期に診断されることもあります。おなかのはりが強く(腹部膨満)、オナラとともに苦しそうに排便します(爆発便)。急ぎご相談ください。(http://www.jsps.or.jp/archives/sick_type/hirschsprung