6. 赤ちゃんのおしりケア

★赤ちゃんの皮膚って?
 赤ちゃんの皮膚の厚さは大人の1/2と薄く、バリア機能が未熟で外部刺激の影響を受けやすいです。そのため、オムツかぶれなどのスキントラブルを起こしやすいです。
★おむつかぶれの症状
 おむつと直接触れている肌の部分に炎症が起こり赤くなったり、赤いポツポツができたり、ただれたりします。赤ちゃんは、かゆみや痛みを感じて不機嫌になったりします。
★おむつかぶれの原因
1.おしりに付着したおしっこやうんち
 おしっこやうんちに含まれるアンモニアや酵素・大腸菌などの刺激でかぶれてしまいます。
2.おしりを拭くときの摩擦
 おしりをゴシゴシこすると摩擦でかぶれの原因になります。
3.おしりが十分に乾かないうちにオムツをはかせている
 おむつ交換やお風呂の後、赤ちゃんのおしりは湿っています。十分に乾かないうちにおむつをはかせると蒸れてかぶれの原因になります。特に夏場は蒸れやすいので注意しましょう。
4.おむつやおしり拭きの素材が赤ちゃんの肌とあわない
 おしりをいつも清潔にしている・ゴシゴシ拭いていない・おしりが乾いてからおむつをはかせている。それでもかぶれてしまう場合は、赤ちゃんのお肌とおむつ・おしり拭きの相性が悪い可能性があります。


★おむつかぶれを予防するには・・・
1.こまめにおむつを替える
 授乳・食事前後や目覚めた後など、こまめにおむつを替えてあげましょう。
2.おしり拭きはなるべく使わず、おしりを洗ってあげる
 おしりシャワーをしましょう。食器用洗剤の空きボトルは大きさも水圧もちょうどよいです。ぬるま湯(38℃位)を入れて、おしりを洗い流してみてください。
おしりを拭くときはおさえ拭きとし、うんちをつまみ取るようにしましょう。おしり拭きは水分をたっぷり含んだ柔らかいものがよいでしょう。おしりを清潔にした後は、ワセリン・ベビーオイル・保湿剤などで肌を保護してあげましょう。油分が多いものがおすすめです。赤みが強い時、皮膚が剥けてびらんになってしまった時は治療用の軟膏があります。いずれもしっかり塗りましょう。
3.おしりが十分に乾いてからおむつをはかせる
 お風呂あがりやおむつ交換の後、室温を調整したうえで、少しの間おむつを外して過ごしたり、うちわでパタパタと乾かしてあげましょう。
4.別のおむつ・おしり拭きも試してみる
 例えば布おむつよりも紙おむつの方は通気性がよく吸水性も高いです。おむつやおしり拭きの素材を変更してみるのもよいかもしれません。

ポイント
おむつかぶれのケアは『清潔・乾燥・保護』が大切です!症状が軽い場合でも悪化を防止するために、ご相談ください。(小児科ナースより)