OD (起立性調節障害)

 OD症状ありませんか?
・朝起きが悪く午前中調子が悪い
・立ちくらみ、あるいはめまいを起こしやすい
・入浴時、あるいは嫌なことを見聞きした時に気持ちが悪くなる
・乗物酔い
・食欲不振
・頭痛
・強い腹痛 など


起立性調節障害 (orthostatic dysregulation:OD) は自律神経の働きが悪くなり、起立時に体や脳への血流が低下する病気です。症状は午前中に強く、午後から回復します。夜は元気で目が冴えます。
 なぜ起こるのでしょうか。病態はODのサブタイプによって異なりますが、脳の自律神経中枢の機能が悪くなり、交感神経と副交感神経の働きのバランスが崩れて様々な症状が現れます。また精神的ストレスの影響を大きく受けます。
 ODは珍しい病気ではありません。小学校高学年から多くなり中学生で急増します。近年、ODの頻度は急増しています。原因ははっきりしていませんが、現代の夜型社会や心理社会的ストレスが背景にあるといわれています。
 適切な治療が行われた場合、軽症例では数カ月以内で改善します。中等症での1年後の回復率は約50%、2-3年後は70-80%です。ここでの改善・回復とは薬を服薬せずに日常生活に支障が少なくなった状態で、軽い症状は成人しても続く場合があります。
 上述のOD症状をチェックしてみてください。さらに詳細な問診表がありますのでお声かけください。