4. お薬の飲ませ方

💊お薬を飲ませるタイミング
 1日3回のお薬は、おおよそ朝・昼・夕の5~6時間毎の授乳時などに合わせて飲ませます。しかし、授乳後や食後だとお腹がいっぱいでお薬を飲めなかったり吐いてしまうことがあります。子どものお薬は空腹時に飲んでも副作用や効果に影響があるものは少ないため、お薬によっては授乳前や授乳中に飲ませる方法もあります。都度ご相談ください。

💊粉薬の飲ませ方(1ヶ月~1歳未満)
その1(ペースト状にして・・・)
 小さな容器に粉薬を入れ数滴の水を加えてペースト状に練ります。きれいに洗った指先に練ったお薬をつけ、上顎や頬の内側につけます。舌の上は、苦味を感じやすいので避けるとよいですその後は、お薬が口の中に残らないように水や母乳・ミルクなどの飲み物を飲ませましょう。
その2(液体にして・・・)
 小さな容器に粉薬と少量の水(1~2ml程度)を入れ溶かします。溶かしたお薬をスポイトやスプーン・哺乳瓶の乳首を使って飲ませます。その後は、お薬が口の中に残らないように水や母乳・ミルクなどの飲み物を飲ませましょう。
 水に溶けやすい薬(薬剤名の後ろにドライシロップとつくもの)は、薬包紙にそのままお水を入れて溶かすこともできます。写真のようにスポイトを使って溶かすと、そのままあげることができます。

ポイント
1. スポイトを使用する際は、口の端から入れて、頬の内側を沿うように奥に流し入れると飲みやすいでしょう。
2. 離乳食が始まっているお子さんは、スポイトよりもスプーンのほうが親しみを感じやすいかもしれません。
3. お薬は飲む直前に溶かしましょう。作り置きをすると苦味が強くなったり、お薬の効果が弱くなってしまうことがあります。
4. お薬を飲めたら『上手に飲めたね』と褒めてあげましょう。


💊お薬を飲ませたあと、すぐに吐いてしまったら?
 飲んですぐに全量吐いたら、もう一度のませて下さい。30分以上経っていれば、お薬はほとんど吸収されている可能性があるので、そのまま飲ませずに様子をみましょう。服薬のコツについて、いつでもご相談ください。(小児科ナースより)